村屋坐弥富津比売神社のご祭神たち

奈良県磯城郡田原本町の近くから撮影した三輪山です。

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その三輪山が見える田原本町には、非常に謎に満ちた神社があります。

それがこちらの村屋坐弥富津比売(むらやにいますみふつひめ)神社。

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本殿です。

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何故謎に満ちた神社かというと、まず主祭神の名前がミホツヒメを祀っているのに、ミフツヒメとなっているからです。
以前のブログでも指摘しましたが、ミホツヒメはタカミムスビの娘ですが、ミフツヒメとなるとフツヌシか、タケミカヅチの娘の可能性が出てきます。

そこでまず、この神社の摂社を含めた祭神を見て行きます。

本殿祭神 彌富都比賣神 配 大物主大神
摂社 市杵嶋姫神社・物部神社「炊屋姫命、宇麻志摩遲命 配 物部守屋連」
   服部神社「天之御中主命、天之御鉾命」
   村屋神社「経津主神、室屋大連神、武甕槌神、大伴健持大連」
   久須須美神社「天之久之比命、事代主命」

この神社に祀られた神々の関係が面白いのです。
最初のミフツヒメと大物主が祀られているのは良くわかりますね。
大物主ことオオトシが日向族のフツヌシかタケミカヅチの娘と結婚したことを意味しますから、夫婦が祀られているわけです。

では摂社の市杵嶋姫神社で、炊屋姫命(ミカシキヤヒメ)、宇麻志摩遲命(ウマシマヂ)が祀られているのはどうでしょうか。
ウマシマヂはミカシキヤヒメとオオトシ(大物主)の間に生まれた息子ですから、母子が祀られてるのはすぐにわかります。
でもなぜ、市杵嶋姫神社で祀られているのか、と思いませんか。
宗像三女神の一人イチキシマヒメはやはりダミーだからだと私は思うんですね。
誰のダミーかと言うと、ミカシキヤヒメではないかと思っています。
息子オオトシの妃になったので、スサノオが娘として養子縁組したということです。

で、もう一人の宗像三女神タキツヒメはスセリビメの別名というわけです。
しかも、事代主(コトシロヌシ)だけでなく、タケミナカタもスセリビメの子です。
だって、ミナカタとムナカタは似ているでしょ。
ムナカタ(宗像三女神)の子であるから、ミナカタと名付けたのではないでしょうか。

もう一つの謎は 久須須美(クスズミ)神社で祀られている天之久之比命(アメノクスヒ)、事代主命(コトシロヌシ)の関係です。
クスズミは誓約でアマテラスから生まれた五柱の男神の末子です。
アメノクスヒは誓約でアマテラスから生まれたアマツヒコネの息子です。
叔父と甥の関係ですからそう不思議はないですね。
でもコトシロヌシは、どう考えても場違いです。
ということは、このコトシロヌシはスセリビメの子ではないコトシロヌシということになると思うんですね。
大和国の王である大物主ことオオトシと、日向族の王族の娘ミホツヒメが結婚して生まれたコトシロヌシです。
それが山末之大主神のオオヤマクイ。天火明の「火」とタケミカヅチ(フツヌシ)の「雷」を持った「火雷神」です。
それ以外に「鴨都味波八重事代主」のめぼしい候補者はおりません。
唯一いるとしたら、アマテラスの孫のタケツノミ(タケチヌツミ)だけです。
いずれにしても、アマテラスから見れば、妹の子供、すなわち甥っ子のようなものですから、自分の息子や孫と一緒に祀られていても違和感は全くないことになります。
かなり系図を知っていないとわからないご祭神たちであることは間違いありませんね。
(続く)
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