崇神天皇がオオタタネコを抜擢した理由

卑弥呼の墓・箸墓古墳の次に訪れたのは、崇神天皇陵です。

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崇神天皇はヤマトトトヒモモソヒメの義理の甥、ヤマトトトヒメの義理の弟ということになります。

ところで、『日本書紀』 によると、ヤマトトトヒモモソヒメはオオモノヌシの妻になったことになっています。
ところが、その結婚生活は、オオモノヌシの正体が小オロチであったことを妻が知ってしまったことによって破たんします。
自分を置いて出て行ってしまったオオモノヌシが三輪山に登って行くのを見たヒメは、がっくりしてドスンとへたり込みます。
その際、箸で陰部をついてしまった傷が原因で死んでしまったというんですね。
そこで姫の墓を箸墓と呼んだと書かれていますが、なんともひどい物語です。

でもこの物語の大事なところは、「オオモノヌシの正体」なんですね。
つまりオオモノヌシの血統を知ってしまうと、ヤマトトトヒモモソヒメではオオモノヌシを祀ることができないわけです。
というのも、ヤマトトトヒモモソヒメの母親ハエイロネが師木一族系だからです。

そこで崇神はオオモノヌシの直系であるオオタタネコを祭主にしたわけです。
私はかつて、崇神天皇はオオモノヌシに祟られたから「崇神」なのかと思っていました。
ところがそうではなくて、神を崇拝したから崇神なんですね。
「神」とは何かというと、スサノオの直系であるニギハヤヒとスセリビメのことです。
ニギハヤヒはオオモノヌシのことでしたね。

オオモノヌシをオオナムヂと同一視する人が多いと思いますが、実は違います。
それは『日本書紀』に明確に書かれています。
オオナムヂが国譲りして常世の国に隠れた後、コトシロヌシと共に帰順した神がオオモノヌシと書かれています。
明らかにオオナムヂとは別人ですね。
つまり櫛玉ことニギハヤヒのことです。
ただし、オオモノヌシは「オオナムヂの奇魂」とも呼ばれていますから、間接的にはオオナムヂも三輪山に祀られている神の一人です。
では「オオナムヂの幸魂」は誰かというと、オオナムヂに幸せをもたらした姫・スセリビメのことですね。
だからスセリビメも、『先代旧事本紀』に書かれているように、三輪山に祀られている神の一人です。
つまり三輪山には、スサノオ(ニギハヤヒ、スセリビメ)、オオナムヂ、ナガスネヒコの三部族の血を持つ神が本来祀られていなければならないんです。
でも再三お話ししているように、スサノオとナガスネヒコは名前を変えるなどして消されてしまいました。
スサノオの直系は、すべてオオナムヂの「魂」と言い換えられています。
ナガスネヒコに至っては、まったく祀られてもいません。
それを正したのが崇神天皇の宗教改革です。
だからオオタタネコを祭主に抜擢しなければならなかったんです。
ヤマトトトヒモモソヒメでは駄目だったんです。
それが『日本書紀』に記された奇妙な物語に隠された真実です。
(続く)
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