オオヤマクイが火雷神と呼ばれる理由

オオヤマクイがなぜ火雷神(ホノイカヅチノカミ)と呼ばれているかを説明しましょう。
昨日のブログで書いたように、これは俗説ではありません。
というのも、オオヤマクイの両親が誰と誰であるかを知っていれば、納得できるからです。

オオヤマクイの父親はオオトシで、母親はアメノチカルミズヒメですね。
オオトシは、三輪山の大神と呼ばれていることからもわかるようにオオモノヌシことニギハヤヒのことです。
その別名が『先代旧事本紀』にも記されていますが天火明です。
つまり父方は「火」を持っているわけです。

一方、母親のアメノチカルミズヒメは、「天」と書かれていることからもわかるように日向族の王族の娘です。
オオモノヌシことニギハヤヒと結婚した日向族の王族の娘といえば、『日本書紀』にも記されている、タカミムスビの娘ミホツヒメ(三穂津姫)のことです。
で、ミホツヒメの別名がミフツヒメ。
どうしてミホツヒメがミフツヒメになるかというと、ミホツヒメを主祭神とする「大和国城下郡の村屋坐彌富都比売神社」では、「ミフツヒメ」と呼んでいるからです。

こちらがその村屋坐彌富都比売神社。

IMGP0398-11.jpg

現在の奈良県磯城郡田原本町蔵堂にありますが、田原本町は能発祥の地であると書かれていますね。
本殿はこちら。

IMGP0396-11.jpg

オオモノヌシのことをよくオオクニヌシことオオナムヂのことだと解釈する向きがあります。
それもわからなくはありませんが、ミホツヒメに関しては、間違いなくオオトシのことを言っております。
というのも、ミホツヒメのことについて書かれた『日本書紀』では、オオナムヂが国譲りで亡くなった後、日向族のフツヌシに帰順した2柱の神の一人としてオオモノヌシの神の名が挙げられているからです。
どう読んでも、オオナムヂが亡くなった後ですから、オオナムヂとは明らかに別人ですよね。
そのようなオオモノヌシとは、オオナムヂの「奇魂」である「櫛玉」ことオオトシしかおりません。

するとここで、ミフツヒメとはフツヌシの娘のことではなかったかという疑問も生まれてきますね。
つまり日向族のフツヌシと大和族のオオトシの間で政略的な結婚があったのではないか、ということです。
そうです。フツヌシの娘ミフツヒメのことをタカミムスビの娘ミホツヒメとして、オオトシと結婚させた可能性があるんですね。

ではフツヌシとは誰かというと、『先代旧事本紀』と『古事記』ではタケミカヅチ(建御雷之男神)の別名であるとしています。

ようやく出てきました。「雷」です。

つまり「火」と「雷」の血を引く両親から生まれた神が「火雷神」となるわけです。
長々と説明しましたが、オオヤマクイが火雷神である理由がわかりましたでしょうか。
それは両親の血統からきているんですね。
(続く)
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