5000年前の古代人の完璧な測量技術

2003年の出版以来、ロングセラーとなっている『竹内文書の謎を解く』(成甲書房刊)を著す際に、大きな動機付けとなったのは、東経137度11分の羽根ラインを発見したことでした。で、昨年出版された『竹内文書と平安京の謎』(同)を出版する際に、大きな動機付けとなったのは、イギリスのエイヴベリーにある、先史時代におけるヨーロッパ最大の人工丘シルベリー・ヒルと、その姉妹人工丘ともいえるマーリンの丘が織り成す完璧な緯線、すなわち北緯51度24分59秒のラインを見つけたことでした。

羽根ラインを作った古代日本人が、現在信じられている当時の科学技術では不可能な測量を成し遂げていたのと同様、約5000年前の古代イギリス諸島にいた、名前すら付けられていない古代民族もまた、現在信じられている当時の科学技術では不可能な測量を成し遂げていたんですね。しかも私が知る限り、私がその本で指摘するまで、そのことをだれも知らなかったわけです。

まずはそのシルベリー・ヒルの写真をご紹介しましょう。

DSC_0352-11.jpg

2010年5月に撮影しました。綺麗な円錐形の人工マウンドで、高さは約40メートル、直径は約167メートルあります。
この人工丘の北辺(中心の真北の外縁部)の緯度が北緯51度24分59秒。そしてこの人工丘から約9キロ離れた、マルボロー大学構内にある、同時代の人工丘「マーリンの丘」の南辺(中心の真南の外縁部)が北緯51度24分59秒なんです。つまり秒数まで一致してしまいます。
ちなみにマーリンの丘の高さは約20メートル、直径は約83メートルと、シルベリー・ヒルのほぼ半分の大きさに造られています。

さて、この秒数まで一致する緯線がどれだけすごいことかと言うと、信じられないほどの凄さです。
仮に現在の測量師が、当時の人間が使っていたと思われる器具を使って測量しろと言われて測量したとしても、おそらく9キロで数十メートルは狂うはずです。下手をすると、数百メートルくらいは狂うでしょう。
ところが秒数まで同じにすると言うのは、その誤差がほとんどないことを意味します。つまり数メートルと狂っていないんですね。

読者の中には、シルベリー・ヒルの北辺とマーリンの丘の南辺がたまたま同じ秒数だけだったのではないか、と考える人もいるかもしれません。本当は両人工丘の中心と中心を同じ緯度にしようと思ったのに、120メートルほどマーリンの丘を北に造ってしまっただけではないか、と。

そのように考えることもできます。
ところが、実は次の事実によって、その誤差説は否定することができます。

シルベリー・ヒルは、エイヴベリー地域の最高所でウィンドミル・ヒルの丘頂と、砦状に加工されたナップ・ヒルの丘頂を結んだ直線上にあります。その直線の距離は8493メートル。この直線上には、同時代の遺跡であるウェスト・ケネット・ロング・バローもありますから、間違いなく意図的に作られた直線です(35ページの図1-4)。

それで、シルベリー・ヒルとマーリンの丘の中心を結んだ直線は8368メートルです。
なんだ、シルベリー・ヒルとマーリンの丘の中心を結んだ直線のほうが、125メートルも短いではないか、と思われるかもしれません。
でも、そうではないんですね。
シルベリー・ヒルの半径は83・5メートル、マーリンの丘の半径は41・5メートルであることを考慮する必要があるんです。
この二つの半径の和は、125メートルになりませんか。つまり、シルベリー・ヒルとマーリンの丘の中心を結んだ直線を、そのままそれぞれの丘の外縁まで延ばした直線の距離が、ぴったりウィンドミル・ヒルの丘頂とナップ・ヒルの丘頂を結んだ直線の距離8493メートルと全く誤差なく一致するわけです。

つまり彼らは、二つの人工丘の外縁部を測量の基準に使っていたことがわかるんですね。
偶然の一致ではありえません。二つの人工丘の大きさや体積を含め、すべてが完璧な測量によって生まれた産物であったわけです。

ウィンドミル・ヒルの山頂付近です。

P5241135-11.jpg

中央に写っているのは、同時代の円墳です。

次は砦のように加工されたナップ・ヒル。

P5241147-11.jpg

いずれの丘の周辺からも約5000年前の遺跡が見つかっています。

上の二つの丘の頂を結んだ直線上に、シルベリー・ヒルとウェスト・ケネット・ロング・バローがあります。

ウェスト・ケネット・ロング・バロー。

P5241113-11.jpg

最後はマーリンの丘。

IMGP6187-11.jpg

シルベリー・ヒルと瓜二つの形。大きさは二分の一です。
これらの同時代の遺跡は、壮大なグランドデザインの下に、完璧な測量で配置されていることが浮き彫りになります。
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