コンパスと定規、キャンベルとマクドナルド

次もオークニーの博物館で撮影した石板です。

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残念ながら資料がないので、時代と出土場所はわかりません。
かなり新しい時代(10世紀以降?)に彫られた石板だと思いますが、現代の彫刻と説明されても違和感がありませんね。
鳩のような鳥が描かれており、その下にはコンパスと分度器を併せたような幾何学模様が施されています。
波形や円、葉形(唐草模様)のイメージも描かれていますね。
シンボルのオンパレードという感じがします。

その中でも面白いのが、「コンパスと分度器」のようなシンボルです。
どこかで見たことがありませんか。

そう、「コンパスと定規」のフリーメイソンのシンボルですね。

そういえば、昨年たまたま訪れたスコットランドのお城でも、このシンボルを見つけました。

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中央に「五芒星」とともに「コンパスと定規」の勲章が置かれていますね。

ほかにもこのようなコインが展示されておりました。

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コンパスの上には団結と秘密の保持を示すとみられる「握手」が、その上には「剣」と「太陽」のようなシンボルが描かれています。
この「太陽」は、古代エジプトのアテン神のシンボルと同じですね。アテン神といえば、多神教文明の中で起きた一神教の宗教革命「アマルナ革命」を思い出しますね。非常にユダヤ教的な性質を感じます。
コンパスの両側の灯篭か燭台のようなものの上には「G」と「M」が描かれています。
「G」は神(GOD)とか、幾何学(geometry)、栄光(Glory)、寛容( Grandeur)などを意味する記号とされています。
「M」は石工(mason)のことでしょうか。あるいは『ダヴィンチ・コード』的にマリアのMだったりして。

で、このフリーメイソンのシンボルを有するのはどこのお城かというと、グラスゴーの北西に位置するアーガイルにあるインヴェラリー城です。

IMGP5915-11.jpg

アーガイル侯爵として知られるキャンベル氏族のお城です。
アメリカの「キャンベル・スープ」創業者ジョセフ・キャンベルとつながりがあるかどうかは不明です。

このお城の写真を見てすぐに、どこかで見たことがあると思った人はかなりの英国ドラマ通です。
そう、あの『ダウントン・アビー』に出てくるローズ・マクレアのマクレア家のスコットランドの別荘として登場したお城なんですね。

といっても、撮影は裏口を正面玄関に見立てて行われたそうです。

その裏口がこちら。

IMGP5982-1.jpg

キャンベル氏族は、もともとスコットランド氏族内で「イングランド寄り」とされていました。
その中で、1692年に起きたのが、グレンコーの虐殺です。
イングランド政府内強硬派とキャンベル氏族を中心とするスコットランド内の親英勢力の手によって、マクドナルド氏族の村であるグレンコー(スコットランド)で起きた虐殺事件です。この事件でマクドナルド氏族が事実上の「だまし討ち」にされて殺されました。

キャンベル氏族は、虐殺に加担したことを機にスコットランドの氏族社会で孤立を深めていきました。今はそうではないらしいですが、20世紀後半ぐらいまでは、グレンコーやマクドナルド氏族系のパブなどの多くで「行商とキャンベルはお断り」の札が掲げられていたそうです。

時代が変わって、それがアメリカで、「マクドナルド(ハンバーガー)」と「キャンベル(スープ)」の戦いになったのだとしたら、それはそれで不思議な因縁を感じますね。
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