アイルランドで見つかった古代巨石彫刻のシンボルーーノウスの巨石美術

海外取材に出かけたとき、取材の記録を兼ねて必ずブログでも旅日記を全部公開するのですが、一度だけ最後まで終わらずにシリーズを中断してしまったケースがありました。それが2011年5月のアイルランドの巨石をめぐる旅のシリーズです。「古代巨石遺構とイエイツゆかりの地を訪ねるアイルランド一周の旅」というタイトルで同年9月にかけて計44回掲載しました。だけどこれは旅の途中で未完成だったんですね。当時は写真掲載の容量も限られていましたので、多くの写真も消してしまいました。

で、せっかくアイルランドのタラの丘の話になったので、アイルランドの巨石に刻まれたシンボルを主要テーマとして、消してしまった写真や紹介していない写真を掲載しながら話を進めて行きましょう。

まず見てもらいたいのは、この写真です。

Ireland 818-2

同心円マークですね。ただし上半分がありません。わざとそうしたのか、あるいは上半分は欠けてしまったのか。私は後者のような気がします。

で、このシンボルが刻まれた岩がどこにあったかというと、今から約4500年前に建造されたとみられる新石器時代の羨道墳「ノウス」の縁石として使われていたんですね。ノウスは既にご紹介しましたが、アイルランドのボイン川の渓谷にあるブルー・ナ・ボーニャの古代遺跡の1つです。つまりケルト以前のダーナ神族の遺跡である可能性があるんですね。

こちらがその遺跡です。

Ireland 819-1

保存するためほぼ全面的に修復されているので必ずしも原型通りだったかどうかは疑わしいですが、おおよそこのような遺跡であったのではないかと考えられます。
この縁石に様々なシンボルが彫られているんですね。
たとえばこちら。

Ireland 820-11

ちょっとわかりずらいですが、これは波型とか蛇と言われているシンボルです。
同心円がエネルギーの安定に関係するシンボルだとすると、これはエネルギーの伝達に関係するシンボルではないかと私は考えています。また波は自由に広がっていくシンボルでもあります。このシンボルは後のブログでも登場します。

次も面白いシンボルです。

Ireland 821-11

三日月、もしくは船と呼ばれるシンボルですね。
船は移動のシンボル。三日月はコミュニケーションのシンボルであると見られます。
すると、船と波のシンボルの組み合わせで、自由に情報を広げていく、自由に行き来し交流するという意味になるのではないでしょうか。

このノウスの発掘で200個以上の装飾を施した石が見つかりました。その数は、西ヨーロッパ全体で見つかっている古代巨石彫刻の総数の3分の1以上になると見る向きもあるそうです。まさに巨石美術の宝庫ですね。

次回もノウスの巨石シンボルを取り上げましょう。
(続く)
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