アムール河の岩絵に描かれた同心円とシャーマンのマスク

同心円の紋様は、お隣のロシアの岩絵にも描かれています。
ちょうど横浜ユーラシア文化館でロシア・極東の村シカチ・アリャンのアムール川のほとりの岩に刻まれた岩絵の展覧会をやっていたので、先日見に行きました。

注目されるのはヘラジカの岩絵です。

img006-111.jpg

上の写真は企画展の解説図録『岩に刻まれた古代美術 アムール河の少数民族の聖地』からの転載ですが、ヘラジカに同心円紋が刻まれていることがわかりますね。胸のあたりの線はあばら骨でしょうか。背中には渦巻きのように見える弧状の模様も見えます。学芸員の方に質問したのですが、なぜ腰のあたりに同心円が描かれているのか、わからないとの事でした。同心円は静的なエネルギーの象徴ですから、おそらくこの岩絵を描いた人は、留めておきたい対象としてヘラジカを描いたということになるのではないでしょうか。同心円は「的」と同じですね。「まと」の「と」には留めるという意味が含まれているように思われます。

同じく図録からですが、「シャーマンのマスク」と呼ばれる人面の絵です。

img007-12.jpg

歌舞伎の隈取りのような人面ですね。
ここにも同心円的な弧が描かれています。

これらの岩絵が描かれた時代ですが、よくわかっていません。
近くのガーシャ遺跡からは1万3000年前の平底土器が出土しています。
ということは、岩絵も古ければ1万3000年前の作品になります。ただ残念なことに確証はありません。日本海を隔てた対岸の青森県津軽半島にも同じく1万5000~1万3000年前の土器が出土していますから、当時既に環日本海の文化圏があったことが推定されるわけです。まあ、氷河期時代は陸続きでしたから当然と言えば当然でしょうか。
同心円紋の話はまだ続きます。
(続く)
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