天の岩戸神話に隠された三つの物語(その6:鶏占いの神事)

位山と御旅山の話は置いておいて、物語を先に進めましょう。
浅見氏が「神通力」で知ったという天の岩戸神話によると、オモイカネが位山の頂上で執行した「鶏を使った神事(鶏占い)」によって、アマテラスが「信濃の皆神山の先の山」に隠れたことがわかった、というところまででしたね。

それを知った神々は早速、現在は戸隠山として知られている岩戸隠れの山に集まり、アマテラスが籠った岩戸の前で岩戸開きの祭典を行ったそうです。それが今にまで伝わる戸隠神社のお祭りの原型ということになりますね。そのお祭りによって、アマテラスが顔を出し、光がこの世界に戻ったという話はだいたい記紀神話と同じです。

で、この浅見説の面白いところは、鶏の占いによってアマテラスの居場所を突き止めたとしている所です。
再び、戸隠神社に伝わる天の岩戸神話の「岩戸前で行われた祭り」の描写を見てみましょう。

「天八意思兼命のお考えにもとづいて、神様たちは準備をしました。まず鶏を沢山集めて鳴かせました。火之御子社に祀ってある天鈿女命(あめのうずめのみこと)の命は大変踊りの上手な神様ですが、この神様が伏せた桶の上にのって足拍子も面白く「とんとん、とととん、と」と踊りました。大勢の神様も「やんや、やんや」と手拍子をうってこれに応えました。
天八意思兼命が「コケコッコー」と長鳴鶏の鳴き声をまねると、沢山の鶏は一斉にコケコッコーと鳴きだしました。天鈿女命の踊りがあまりに面白いので、神様たちも「わっははは」「おっほほほ」と笑ったりつられて踊りだしたりしました。 」

この祭でも鶏が重要な役割を果たしていますね。少なくとも、この描写からは鶏を鳴かせることによって神事が執行されたことがわかります。ということは、まんざら浅見氏の説も間違ってはいないかもしれないということになります。

そこで登場するのが、昨日「番外」で紹介した御旅山です。
水無神社の5月2日の例祭には、御旅山で神興の御神幸があり、伝承芸能の神代踊り、闘鶏楽が執行されるんでしたね。ここでも鶏が出てくるんです。

そしてこの御旅山こそ、位山と皆神山、戸隠山を結ぶ「証拠」となりうるんですね。
それを次回のブログで説明しましょう。
(続く)
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