縄文のビーナスと仮面の女神

先日、山梨県立考古博物館で開催されている特別展「縄文の美」を見に行く機会がありました。
当初はまったく訪問予定に入っていなかったのですが、八ヶ岳の麓のとある駐車場でまったく見ず知らずの人に呼び止められて紹介されたことから訪問を決めたという、いつもながらの出たとこ勝負的な参観です。

その特別展は、とにかく素晴らしかったです。
6000年前の遺跡であるアイルランド・ニューグレンジの巨石に刻まれたのと同じような渦巻き文様のある渦巻紋土器(山梨県笛吹市の桂野遺跡出土)、まるで現代の芸術作品を彷彿させるようなフォルムももつ深鉢(山梨県北斗市の小屋敷遺跡出土)、トロフィーか王冠のような形の台付き鉢(長野市の松原遺跡出土)など初めて見る縄文の芸術品の数々に圧倒されました。

その「縄文の美」の中から今日はとりあえず二つだけ、土偶を紹介しましょう。
最初は「縄文のビーナス」です。

IMGP7774-1.jpg

長野県茅野市にある棚畑遺跡の集落の中央部の穴から、ほぼ完全な姿で出土した高さ27センチの土偶です。
約4000年から5000年前ぐらいの縄文時代中期の作品。
渦巻き文様が刻まれた帽子のようなものを被っています。

後ろ姿はこんな感じ。

IMGP7745-1.jpg

「帽子」の上が渦巻きになって、中心には穴が開いています。
パリコレに出しても、遜色のないデザインです。

もう一つはこちら。

IMGP7776-11.jpg

その名も「仮面の女神」。長野県茅野市にある中ツ原遺跡から出土した高さ34センチの土偶です。
約4000年前の縄文時代後期前半の作品。
仮面を被ったように見えることから、祭りの祭具として使われたと考えられています。
渦巻きと直線が見事に配置されており、仮面の逆三角形にも象徴性が感じられます。
三角形ですから火のイメージでしょうか。

山梨県立考古博物館ではどちらもレプリカの展示ですが、茅野市尖石縄文考古館に行けば、どちらも国宝に指定された本物が展示されています。
写真は尖石縄文考古館で撮影しました。
(続く)
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