それぞれの惑星は音を出し、太陽系全体で和音を奏でているという仮説

万物に固有の振動があり、音があるという考えは、遅くとも古代ギリシャにはあったとみられています。
それがピタゴラス派の人たちですね。

ところが、ピタゴラスの定理で知られる哲学者・数学者のピタゴラス(紀元前582年 - 紀元前496年)は、ほとんど書物を残しませんでした。教義は口伝。つまりピタゴラス派の人たちは事実上、「ピタゴラス教団」とも言うべき、秘密結社を作っていたことになるんです。だから謎だらけ。

あの有名なピタゴラスの定理も、ピタゴラスが発見したのではないという説が有力になっています。というのも、キティ・ファーガソンの書いた『ピュタゴラスの音楽』(白水社刊)によると、古代ギリシャの島サモス島に生まれたピタゴラスは古代エジプトやメソポタミアに渡り、そこで神官や書記からシュメル文明の時代には既に存在していた円周率や平方根、立方根などの高等数学を学び、それを古代ギリシャにもたらした可能性が強いと考えられているからです。それが本当ならピタゴラスは、シュメル文明の継承者ということですね。

そのような謎に包まれたピタゴラス派の教義ですが、同派の人たちは天界の動きに伴う音楽が存在すると主張していました。天体はあれほどの速さで軌道を回っているのだから、音を立てずにいられるはずはない、というんですね。しかも、天体には定められた秩序の中に収まる、協和的な配列があり、そこから発声する音も「ハーモニー」のように調和が取れているはずだ、だから、それぞれの惑星が回転しながら固有の音を発し、太陽系全体で和音を奏でているはずだ、と。

すごい発想です。その理論を展開すれば、たとえば地球の音階はハ、月はニ、水星が変ホ、金星がホ、太陽がト、火星はイ、木星は変ロ、土星はロなどと当てはめ、今日は金星が地球に近づいたので太陽との和音が素晴らしいなどの会話が成立してしまうわけです。本当かどうかは知りませんが、ピタゴラスはそれらの星の音が聞こえたというんですね。
(続く)
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