2015年版ジョージ・オーウェル「アニマル・ファーム」な世界

昔あるところに、嘘つきで稚拙で幼稚で傲慢で頭の狂った畜産家がおりました。
その畜産家は、隣の大地主と組んで、自分の飼っている羊を効率的に食肉工場へ送り込むシステムを考案します。

まず従順な羊たちに狼の話をします。「狼がお前たちを殺しにやってくる。だからお前たちの安全を守るために、このベルトコンベアーに乗りなさい」というわけです。まさか、そのベルトコンベアーが食肉工場に直行するとは思わない羊ちゃんたちの50%は、「狼に食べられたら大変」と急いでベルトコンベアーに乗り込みます。

だけど「何かおかしいな」とベルトコンベアーに乗るのを躊躇している羊もいるんですね。畜産家にとってはけしからん話です。
そこで畜産家は羊の目の前に人参をぶら下げます。でもまさか、羊は人参なんか食べませんよね。
でも、その人参に釣られて、ベルトコンベアーに乗ってしまう羊もいるんです。不思議ですね。

しかし困ったことに、まだベルトコンベアーに乗らない羊がいるんです。
そこで畜産家は強行手段に出ます。エサをベルトコンベアーの上で食べさせたんですね。
お腹がすいて困った羊はすぐにベルトコンベアーに乗り込みます。

それでもまだ、言うことを聞かない羊たちがいます。本当にけしからんですね。
羊たちは畜産家に聞きました。「ベルトコンベアーの先には何か良からぬものがあるんではないですか?」
畜産家は答えます。「そんなものはありません。バラ色の未来があるだけです。なによりもあなた方は狼から完全に安全になるんですよ。狼は完全にコントロールされます。狼は完全にブロックされるんです。安全は完璧に保証されます」
説得された羊はベルトコンベアーに乗りました。

だけど非常にけしからんことに、まだ疑う羊がいるんです。とんでもない話です。
疑い深い羊は恐る恐る聞きます。「ベルトコンベアーの先は食肉工場ではありませんか?」

そうした聞き分けのない頑固な羊に畜産家は落ち着き払って断言しました。「そんなことはありません。あなた方が安全に効率的に暮らせる平和があるだけです。食肉工場など無いと言ったら無いんです。私は総理大臣なんですよ。その総理大臣の私が言っているんですから、そんなことはないんです」

さあ、素晴らしい畜産家を信じて、声を上げない従順な羊さんたち! さっさとベルトコンベアーに乗って、大地主に美味しく食べられておしまいなさい。めでたし、めでたし。
(続く?)
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