左右対称のラインに隠されている同時刻相互通信の秘密

再びブリテン諸島のレイラインに話を戻しましょう。
アイルランドのレイラインは、エイヴベリーの大ヘンジにおいてイングランドの聖マイケルラインと交差し、しかもその交点を中心として左右対称のレイラインとなることを紹介しました。そしてアイルランドのニューグレンジにおいても、同じような左右対称のレイラインが交差する、と。

この対称性に何か秘密が隠されているのではないか、と思いませんか。

そこで私はこう考えたんですね。既に説明したように聖マイケルラインは5月のある日の「日の出ライン」に相当します。ということは、アイルランドのレイラインとエイヴベリーの大ヘンジを結んだ直線は、5月の同じ日の「日の入りのライン」とほとんどイコールになるんですね。

たとえばエイヴベリーにおける5月8日の日の出の方位角を求めると、60度とほぼ聖マイケルラインの方位角と一致します。
同じ日の日の入りの方位角を求めると、300度となりアイルランドのレイラインとほぼ同一となるんですね。

同様なことは11月19日の日の出と日の入りについても言えます。この日の日の出ラインは、アイルランドのレイライン上で見れば、エイヴベリーの大ヘンジから日が昇ることになります。で、この日の日没ラインは、エイヴベリーの大ヘンジから見ると、聖マイケルライン上のグラストンベリー・トールに日が沈むことになるんですね。

この基本的なことさえわかっていれば、一年のほとんどの季節において、同時刻相互光通信が可能になるはずだというのが私の仮説です。

それは、こういうことです。古代においてはおそらく精密な時計などなかったでしょうから、太陽の角度、つまり日時計が大事な時を告げる装置であったはずです。ブリテン諸島のストーンサークルや日本の環状列石にも日時計の組石が付属していますから、それが証拠となりますね。

ではたとえば、聖マイケルライン上のグラストンベリー・トールと、そこから17・3キロ離れた同ライン上にあるバローマンプの間で光通信をするにしても、いつも丘の上にいて相手が合図を送るのを待っているのでは効率が悪いですよね。ということは、時間をある程度決めたのではないかと思うんですね。その時間とは、日の出と日没と南中の時刻です。

5月8日、夜明けの少し前にバローマンプの丘に登った人は、遠くグラストンベリー・トールから日が昇るころに、グラストンベリー・トールの住民から狼煙か何かの光通信を受け取ります。で、こちらも同じ方法で通信を送る。すると、同時刻相互通信ができるわけです。逆に言うと、グラストンベリー・トールから日が昇る日が5月のある特定の日、すなわち「5月8日」であると古代人は知っていたことにもなりますね。

で、同じ相互光通信を、南中時までの時間を使いながら聖マイケルライン上のそれぞれの拠点で行います。そして日没時間近くになって、それらの意見を集約した結果をエイヴベリーからアイルランドのレイラインに乗せて、アイルランドに伝えることも可能だったのではないかと私は考えています。その逆もまた然りです。

ただし、日の出ラインはいつも通信ラインと一致するわけではありませんね。秋分と春分の日には真東から日が昇り、真西に日が沈みます。すると、それぞれの拠点にカレンダーがないと同時刻相互通信は難しくなります。そこで彼らはストーンサークルというカレンダーを造ったんですね。中心から見て、どの岩と岩の間に日が沈むかによって季節を知ったはずです。そしてライン上に日が昇るころが5月8日と11月19日であると知っていた。夏至と冬至、春分の日と秋分の日は簡単にわかります。加えて、5月と11月の特定の日をお互いに知っていれば、ほとんどどの季節においても、同時刻相互通信が可能だったのではないかと思います。

ということで、今日の写真は以前掲載しましたが、バローマンプから見たグラストンベリートール。

IMGP2880-2.jpg

17・3キロも離れ、しかも小雨で煙っていましたが、はっきりとグラストンベリー・トールを確認することができました。
しかも綺麗な円錐形の山に見えるところがミソです。というのも、新著221ページの図5-3を見てもらえばわかるように、グラストンベリー・トールの左右対称軸は聖マイケルラインと一致しているからなんですね。横から見たグラストンベリー・トールは、図に示されているようにスフィンクスの形に似ています。
(続く)
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