黒又山はグラストンベリー・トールのように意図的に加工された山であった

まずは新著220ページの秋田県・黒又山の写真を見てください。そして次に221ページの英国グラストンベリー・トールの断面図を見比べてみてください。

どうです。よく似ているでしょ。
ただし前者が高さ約80メートルで後者は高さ約160メートルですから、黒又山はグラストンベリー・トールの約半分のミニチュア版に見えます。

でも、そっくりなのは外見だけではありません。構造も似ているんです。
実はグラストンベリー・トールには七層のテラス構造、つまり7段の階段構造が人工的に造られていることがわかっています。220ページの上から見た図を見ればよくわかりますね。左右ほぼ対称にテラス構造が築かれていることがわかります。同様に黒又山にも、七段の階段構造があることが地中レーダーを使った元東北大学教授らの調査で分かっているんです。

次に着目すべき点は、中心軸の傾きです。再び220ページの図を見ればわかるように、グラストンベリー・トールの傾きは聖マイケルラインと一致しています。これは夏至の日の出ラインではありませんが、5月のある時期の日の出ラインと関係するのではないかと考えられています。

これに対して上から見た黒又山の中心軸の傾きも、ほぼグラストンベリー・トールや聖マイケルラインの傾きと同じになっているんですね。つまり東北東方角から南西南方角に向かって楕円形のような形をしています。グラストンベリー・トールとは緯度が違いますから、意味も違ってきますが、223ページの図5-4に示したように、縄文遺跡である長七谷地貝塚と結んだ直線は夏至の日の出ラインと一致し、是川石器時代遺跡と結んだ直線はおそらく5月のある時期の日の出ラインとなるのではないかと考えられます。

しかし、黒又山の本当に凄いところは、現存する主要縄文遺跡と結ぶと、扇の要のような位置に配置されていることです。
しかも正確に距離を測定していた形勢があるんですね。

たとえば、黒又山の山頂から御所野遺跡の中心と釜石環状列石の中心までの距離はそれぞれ42・4キロとまったく同じ距離にあります。しかもその誤差は、国土地理院の距離測定ソフトを使うと、42キロという距離でわずか3メートルしかないんですね。つまり測量点が私が想定している黒又山の山頂と遺跡の中心点でなかったならば(たとえば、黒又山の山頂から数メートルずれた地点が測量点であったならば)、誤差がまったくない完璧な測量であった可能性も出てくるわけです。

こんなことを言うと、横浜マラソンの関係者の方に怒られてしまうかもしれませんが、今年3月15日に開催された横浜マラソンはフルマラソンで186.2メートル、10キロ部門で94.1メートル距離が不足していたことが三週間ぐらい後の4月7日に発表されました。フルマラソンは42・195キロですから、42キロという距離で186メートルの「誤差」を出してしまったことになりますね。まあ高速道路の部分の計測が難しかったという事情もあります。それに比べて縄文時代には高速道路はなかったでしょうから、測定も正確だったのかな、と意地悪に考えたりしてしまいます。

21世紀の現代と縄文時代の測量技術の比較はこれぐらいにして、次に黒又山と伊勢堂岱遺跡、それに御所野遺跡を結んだ精密無比な二等辺三角形に言及しましょう。
(続く)

大湯環状列石から見た黒又山。

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