閉塞的で硬直化した古代史論を根底から覆すパワーとアイデア

たいていの皆さんは、縄文時代に現代科学に匹敵するような高度な測量土木技術があったなどと言うと、信じません。そりゃそうですよね。縄文時代の人々は採集・漁労・狩猟生活が主で、穴倉みたいなところに住んでいた原始的な人々であると学校で教えられてきましたから。

実は同じことがイギリス人にも言えます。今回の旅行でも、行く先々で私は、ケルト民族がブリテン諸島にやってくる2000年も前に、かなり高度な科学技術を持った、ケルト人が言うところの「ダーナ神族」がいて、「巨石文明」を築いた可能性があると主張すると、目を丸くして「そんなことは学校で習わなかった」などと言って驚きます。一般的にイギリスでは、5000年前に巨石文明を築いた人たちは、採集・漁労・狩猟生活が主で、穴倉みたいなところに住んでいたとしているところまでは同じですが、さらに異教徒で野蛮な人々であったと考えられがちなんですね。多神教のような宗教は原始的で、キリスト教が世界に文明をもたらしたと思い込んでしまう傾向が、残念ながら一部にあります。

現在「イスラム国」の過激派勢力が世界遺産級のシュメルの遺跡や発掘物などを破壊していますが、それと同じようなことが西洋のキリスト教徒らによって、これまでなされてきました。エイヴベリーのストーンヘンジなども、野蛮人である異教徒の建造物だということで破壊の憂き目にあっていますね。巨石遺構を邪悪なものを崇拝する異教徒の施設と考えて目の敵にした「石殺しのロビンソン」らによって巨石は破壊され、巨大ストーンサークルの内側にあったはずの二つのストーンサークルなどは、ほとんど原形をとどめていません。別に一神教を信じる人々を批判しているわけではありません。だけど紅茶(あるいはコーヒー)が好きだからと言って、コーヒーカップ(あるいは紅茶カップ)を次から次へと壊すことはないでしょと思うだけです。

現代人と5000年前の古代人のどちらがより「文明的」であったかは、実際のところ私にはわかりません。しかし、シルベリー・ヒルという先史時代におけるヨーロッパ最大の人工マウンドと、マールバラ大学構内にある4400年前の人工丘であるマーリンの丘が、起伏の多い地形を越え、8・5キロも離れているにも関わらず、正確な距離の測定だけでなく、緯度の秒数まで一致する配置で建造されている事実(33ページの図1-3と35ページの図1-4)を目の当たりにしたとき、少なくとも我々の頭からは、「原始的」とか「野蛮な」という古代人に対して持っていた形容詞は消え去るはずです。

そして日本に目を転じると、5000年前のブリテン諸島の測量土木技術に匹敵する遺跡群が縄文時代にあったのではないかということが、秋田県の黒又山と縄文遺跡の関係を調べるとわかってくるんですね。

その話は次の機会ににするとして、新著『竹内文書と平安京の謎』がアマゾンのオカルト部門でもランクインしましたね。これまでは発売直後に古代史部門で1位に輝き、その後もトップ3の座を維持してきました。数日前からオカルト部門にも参入したことによって、現在トップ20の中に、鼎談本の『正統竹内文書口伝の「秘儀・伝承」をついに大公開!』とともに私の本が二冊ランクインしていることになります。

だけど鼎談本のほうは、アマゾンでは歴史部門に分類されていないんですね。これはおかしな話で、あの本は明確に歴史を扱っています。口伝がオカルトであるというのならば、神話もオカルトに入れないと辻褄が合いませんね。あのように真面目に(まあ、一部冗談も混じっておりますが)歴史を取り上げた本が歴史部門に分類されないのは、非常にもったいないと思います。というのも、あの鼎談本(今回の新著もそうですが)には、既存の、閉塞的で硬直化した古代史論を根底から覆すパワーとアイデアが詰まっているからです。

古代日本において、1万年以上も「縄文文明」を維持してきた古代人は決して「野蛮」でも「原始的」でもありません。
「学校で習っていない」という、ただそれだけの理由で、我々現代人が気が付いていないだけなんです。
次回はその決定的な証拠となりうる黒又山を取り上げましょう。
(続く)
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