ケルト民族の前にブリテン諸島にいた謎の民族(その13)

アイルランドのレイラインをそのまま南東に延ばして行くとイギリス本土のエイヴベリーの大ヘンジに至るのは、ただの偶然ではないかと考える人もいると思います。しかしよく考えてください。アイルランドのレイライン上にあるタラの丘の遺跡群の構造(配置)は、エイヴベリーの遺跡群の構造と瓜二つです。その非常によく似た構造を持つ二つの遺跡が他の遺跡群を結んだ直線上に並んでいるわけですから、偶然とは考えにくいですよね。

さらに面白いのは、このエイヴベリーの大ヘンジがイギリスで最も有名なレイライン「聖マイケルライン」上にあることです。
聖マイケルラインは全長約500キロに及ぶ、イギリス本土南部を方位角約60度で横切る直線です。丘の上に多くの聖マイケル教会や礼拝堂が建っていることから名づけられました。しかし見逃してはいけないのは、キリスト教がブリテン諸島に流入するはるか前から、グラストンベリー・トールやバロー・マンプ、ブレント・トール、ローチ・ロック、セント・マイケルズ・マウントといったライン上の「聖なる丘」や「聖なる岩山」、「聖なる島」はそこにあったということです。

つまりキリスト教が流入する以前であったのはもちろん、ケルト人がやってくるはるか前には既に「聖地」として存在していた可能性が強いんですね。実際、エイヴベリーの大ヘンジが建造されたのは、遅くとも紀元前2600年ごろではないかとみられていますし、同じく聖マイケルライン上にあるヘンジ状構造造物ワウルズ・バンクは紀元前3000年ごろ建造されたとされています。ということは既にそのころには、ライン上の聖地は整えられつつあったと考えるべきなんですね。

この年代は、アイルランドのレイライン上にある巨石群とほぼ同じ年代であるということは、非常に重要なポイントです。

さらに押さえておかなければならないのは方位角です。

アイルランドのレイラインの方位角は、たとえばキャロウモアの遺跡群とタラの丘を結んだ直線を測ると、おおよそ120度です。
ここですぐにピンとくる人はとても勘が鋭いです。

聖マイケルラインの方位角はおおよそ60度でしたよね。
ということは、エイヴベリーの大ヘンジで交差する二つのレイラインはほぼ対称形のレイラインになるということですね。

それだけではありません。実は方位角がおよそ60度となるラインは、アイルランドにもあるんですね。以前紹介したボイン渓谷にあるニューグレンジとダウスを結んだ直線がほぼ60度です。で、この直線を南西にずっと延ばして行くと、先史時代の巨石群の宝庫がある西コーク州に至ります。アイルランドのニューグレンジにおいても、対称形にレイラインが交差していることになりますね。

どちらも夏至の日に近い、日の出ラインと日没ラインに関係していると思われます。
(続く)
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