ケルト民族の前にブリテン諸島にいた謎の民族(その8)

ダーナ神族が持っていたとされる科学技術はさておいて、重要なのはケルト人たちがダーナ神族こそ5000年以上前に造られた巨石遺構の製造者だと思っていたことです。つまり、ケルト人たちがブリテン諸島に住みつく2000年前に巨石文明を築いた人たちをダーナ神族として神話に盛り込んでいたということになります。

たとえば、ケルト神話では、4種の神器のうち大釜を持つ、大地と豊穣の神ダグダの宮殿は「ブルー・ナ・ボーニャ」にあったとされています。ブルー・ナ・ボーニャが何かというと、アイルランドの首都ダブリンの北40キロメートル、ボイン川下流の地域名で、ゲール語で「ボインの宮殿」を意味します。ここには紀元前3000年頃に築かれたニューグレンジ、ドウス、ノウスなどの石室墓をはじめとする巨石群があるんですね。1993年に「ボイン渓谷の遺跡群」として世界遺産(文化遺産)に登録されました。

その中でもっとも有名なのが、ニューグレンジです。直径76メートル、高さ12メートルの巨大なハート形をしており、渦巻き模様が刻まれた巨石が入口の外に置かれています。そして、1年に1度、冬至の日に太陽の光が墓室の奥に射し込むよう設計されているんですね。高度な天体観測や土木技術があったことがうかがわれます。

また、ケルト神話では、ケルト人がダーナ神族との戦いに勝った後、敗れたダーナ神族は先史時代の石塚の下や土の砦、ドルメン、それに神聖な丘の地下に美しい宮殿を建てて、常若の国を造ったとも伝えられています。つまり石塚やドルメンなどの巨石遺構はダーナ神族に属するとしているわけですね。

ということは、少なくともケルト人たちには、この5000年前の巨石遺構の建造者がダーナ神族であることを、その生き残り、あるいは先住民から聞いていたのではないか、ということも考えられますね。

ダーナ神族の生き残りとは誰か。私はそれがドルイドと呼ばれる神官であったのではないかと思っています。

今日ご紹介する写真は、ダーナ神族の「ダグダの宮殿」とされるボイン渓谷のニューグレンジです。
まずは全景。

Ireland 854-2

その入り口前に置かれた、三つ巴の渦巻き模様が刻まれた巨石です。

Ireland 861-2
(続く)
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