シュメルー古代ギリシャー古代日本をつなぐアドニスの神話(その2)

シュメルと古代日本をつなぐアドニスの神話は次のような物語です。

美と愛の女神アプロディーテを崇拝する、キュプロス島のキニュラース家には、美しい王女ミュラーがおりました。ところが、一族の誰かが「ミュラーは女神アプロディーテよりも美しい」と言ってしまったことから、さあ大変。この「暴言」を耳にしたアプロディーテが激怒(ただし、アプロディーテの祭をミュラーが怠ったから激怒したとのバージョンもあります)、罰としてミュラーが実の父であるキニュラースに恋するように「呪い」をかけてしまいます。女神の嫉妬ほど怖いものはありませんね。「呪い」によって生じた父親に対する道ならぬ恋に思い悩んだミュラーは、自分の乳母にその気持ちを告白します。

ミュラーを哀れんだ乳母は、祭りの夜に二人を引き合わせ、暗闇に乗じて思いを遂げさせました。何日か後になって、明かりの下で彼女の顔を見たキニュラースは、それが自分の娘のミュラーだと知って逆上、ミュラーを殺そうとします。その際、一瞬躊躇した隙を見て、彼女は父親の元から逃げ出します。でもそのときすでに、父親の子を宿していたんですね。

追手から逃れながら9か月の間、国々を渡り歩いたミュラーは、身重になったことからアラビアの南サバという地でとうとう動けなくなります。その彼女を哀れに思った神々は、ミュラーの胴体を幹に、足を根にして、ミルラ(没薬)の木に変えたんですね。やがて、その木に猪がぶつかり(お産の女神が呪文で取り上げたとのバージョンもあります)、木は裂け、その中から玉のように美しい男の子アドニスが生まれました。

運命とは皮肉なもので、そのアドニスに、何とあのアプロディーテが恋をします。狂おしいほどに愛らしかったので、女神はアドニスを箱に入れ、その箱の中を見ないように言ったうえで冥界の王ハーデスの妻ペルセポネ(デメテルの娘です)に預けます。冥界で見るなと言われれば、それは見ますよね。箱の中の男の子を見たペルセポネもまた、アドニスに恋をしてしまいます。ペルセポネはアドニスを大事に育てます。アドニスは生まれながらのプレイボーイであったというわけですね。

この「三角関係」が発覚するのは時間の問題でした。少年に成長したアドニスをアプロディーテが迎えにやって来たことから、一悶着があります。当然、情が移ったペルセポネがアドニスを「返す」はずがありません。二人の女神の間で口論となり、やがては天界の裁判所が乗り出して、民事調停をする騒ぎに発展します。その結果、1年の3分の1をアドニスは地上でアプロディーテと過ごし、3分の1は冥界でペルセポネと暮らし、そして残りの3分の1はアドニスが自由に過ごすということで決着します。

ここからは異説の一つですが、アドニスは自分が自由に過ごせる3分の1の時間もアプロディーテと一緒にいることを選んだというんですね。これがペルセポネの逆鱗に触れます。自分と過ごす時間が3分の1で、アプロディーテと過ごす時間が3分の2であるということがプライドの高いペルセポネには許せなかったんでしょうね。アプロディーテの恋人(愛人)である軍神アレスに「あなたの恋人はあなたを差し置いて、人間に現を抜かしている」と告げ口をして、アドニスを殺すように仕向けます。

告げ口を聞いたアレスは憤慨し、アドニスが狩りをしている最中に大猪を焚き付けて(アレス自ら大猪に変身したというバージョンもあります)アドニスを牙で突き刺し、殺してしまいます。

アドニスの叫び声を聞いたアプロディーテはすぐに駆けつけますが、時すでに遅し。アドニスが流した血潮からアネモネの花が咲いたといいます。

では、この物語がなぜ古代日本の神話と結びつくのかを明らかにして行きましょう。
出雲の大国主の物語は、アドニスの物語をそのまま拝借していることが明白になります。
(続く)
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