一神教の誕生:「十戒」により「祖先の神」が「唯一の神」となった

モーセのゲリラ戦とも言える「10の災い」のよって蜂の巣をつついたようになった古代エジプト。しかも最後の災いである10番目の災いは、ファラオ(王)の息子を含めてすべてのエジプトの初子が殺害されるという無差別テロに発展したんですね。これもすべて、モーセの信じる「一神教」のなせる業です。

無差別テロは古代エジプトの人々に恐怖を植え付け、人々はもうパニック状態になったことは想像に難くないですね。そして、その大混乱に乗じてモーセは、差別され奴隷的な労働を強いられていたヘブライ人を救出、エジプト脱出に成功するわけです。これが聖書に言う「出エジプト」の本質ですね。途中、海が割れたりなんかしますが、それは映画制作的には効果があるでしょうが、枝葉末節の部分です。

「出エジプト」の一番重要な事実は、モーセがこれによって多神教とは永遠に決別して、ヤハウェを絶対神とする「一神教」を確立させたということです。ノアやアブラハム、イサク、ヤコブと続いた「祖先の神」に対する信仰は、これより古代ユダヤ人の絶対神として信奉されることとなりました。

おそらくアブラハムを祖とする古代ユダヤ人は、移住先のエジプトでアマルナ改革により一神教を導入しようとしましたが失敗して、エジプトでの政治的立場が急速に弱まったのだと思われます。しかしこの宗教改革運動があだとなり、一神教の台頭に危機感を募らせたエジプト王によって迫害されるようになると、宗教をテコにした「乗っ取り計画」を断念。同時に命辛々、彼らにとっての「約束の地」であるパレスチナ地方へと脱出したというのが真相ではないでしょうか。

いずれにせよ、シュメル文明の多神教から派生したアブラハムの信仰は、モーセがシナイ山で授かったという「十戒」により、「祖先の神」に過ぎなかった「主なる神」が「唯一の神」とされたわけです。
(続く)
スポンサーサイト
Secret

プロフィール

白山菊理姫竹内文書

Author:白山菊理姫竹内文書
FC2ブログへようこそ!



最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR