日向族と海人族の政略結婚

ニニギの息子であることがほぼ間違いないとみられるホヲリの王位就任によって、日向国は王統断絶という最悪の事態は避けられました。しかしながら、こういうすり替えの物語が生々しく記紀神話に挿入されていることを勘案すると、DNA鑑定ができない時代において、王統のすり替え事件は意外と多かったのかなとも思えてきます。スコットランドの独立のために戦った実在の人物ウィリアム・ウォレスを描きながら、多分にフィクションの要素が入っているアメリカ映画『ブレイブハート』でも、同じようなプロットが用いられていました。誰の子であるかは、母と神のみぞ知るということでしょうか。

記紀の記述を読むと、日向国王に就任したホヲリを海人族がバックアップすることになり、ホオリの政権基盤はより強固になりました。ここでも効果を発揮したのが、政略結婚ですね。ホヲリは海神の娘であるトヨタマビメと結婚して一児を儲けます。

しかしまだまだ日向国の国力では、ニギハヤヒの一族が君臨する大和国を制圧するだけの力はなかったと思われます。ホヲリの息子ウカヤフキアエズもまた、海神の娘で、しかも自分の乳母兼叔母であるタマヨリビメと政略結婚して海人族との縁を切っても切れないものにします。

この日向国を海から支えた海人族こそ、北九州の沿岸を本拠地とした安曇連(あずみのむらじ)の先祖ではないかとみられています。

つまり日向国王の二世代は、海軍力の増強に力を注いだわけですね。
ウカヤフキアエズとタマヨリビメの間には、イツセ、イナヒ、ミケヌノ、ワカミケヌノの四王子がうまれました。この末子のワカミケヌノの別名がカムヤマトイハレビコ。後に神武天皇となる王子です。
(続く)
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