五山送り火に隠されたタカミムスビ

京都の五山送り火の由来は記録が残っていないため、今でもよくわかっていないのが実情です。
なぜ「大」の字や舟形などの字跡を焼くのか。

一つの理由として、私は「大」が五芒星を表しているのだと見ています。五山(実質的には六山)を使って、大の字を描くこともできます。曼荼羅山、左大文字山、西山、東山の四山を結ぶことによってできる横の線。次に嵐山を加えることによって、船山、左大文字山、嵐山を結んだ上から左下に流れる線ができます。最後は左大文字山から大文字山へと結んだ右下に流れる線です。そしてそれは船岡山を囲む五芒星になるわけです。

つまり五山送り火は、船岡山が平安京造営の際、非常に重要な測量山であったことを示しているわけです。実際、船岡山からは六山のうち曼荼羅山の鳥居の字跡以外すべて見えることがわかっています。適当に「五山」を配置したわけではないんですね。綿密に測量されて、配置された山なのです。

ただし私の説では、五山送り火の行事には嵐山がわざと隠されています。嵐山が「大」の字、すなわち五芒星をなす一角であると知られては結界が破られる恐れがあると陰陽師の人たちは考えたのではないでしょうか。実際、嵐山地区に出向いても、嵐山があることを知っている人はそれほど多くありません。みなさん地区の名前だと思っているんですね。地元でも隠された山というわけです。ところが、嵐山の地名の由来となった標高375メートルの山は、渡月橋からもちゃんと見ることができます。

こうして五芒星に代表される、山と山を結ぶタカミムスビによって平安京が造営されたわけですが、そのタカミムスビの秘密を宿しているのが五山送り火だと私は考えています。夜間火を焚くことによって、山と山を結ぶ作業が進められたからです。たとえば昼間ならば、船岡山から30キロほど離れた甘南備山を視認するのはかなり困難です。ところが夜間に火を焚けば、簡単に視認できるだけでなく、見事な直線を引けるわけです。こうした測量を何回も繰り返して、平安京は造営されたはずです。
(続く)
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