第三回イギリス巨石めぐりの旅46(マクリ―・ムーアの巨石群4――サークルIVとII)

サークルVからは、サークルIVもIIIもIIも見ることができます。
ここは順番通りに巡りましょう。サークルVの次はサークルIV。約100メートルほど離れた場所にあります。

これがIVです。

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背の低くて丸っこい巨石が4つ円形に並べられています。実は北西にももう一つあったのではないかとみられています。

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まるで巨大なお結びのような巨石ですね。

そしてこちらは・・・・

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角ばっているので大きな箱のようです。

このIVから一つ飛ばして約150メートルほど離れたサークルIIを望遠レンズで撮影します。
それがこちらの写真。

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一番左の巨石の下に足が見えますが、これは心霊写真ではなく、巨石を風よけにして休んでいる女性の足です。

そしてよく見ると、一番右の巨石の上で休んでいるのがいますね。

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カモメ科のcommon gullと呼ばれている種類だと思います。
次回はそのIIとIIIを紹介します。
(続く)
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第三回イギリス巨石めぐりの旅45(マクリ―・ムーアの巨石群3ーーフィンガルの竈)

渡り鳥がとまっていた立石から東南東に400メートル離れた場所に、「フィンガルの竈」と呼ばれているストーンサークルVがあります。このストーンサークルを入れて東側に合計6つのストーンサークルが密集しています。

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上の写真がその6つのストーンサークルの配置を示している地図です。左下の比較的大きな円型のスペースが、今日ご紹介する「フィンガルの竈」のある位置です。これがサークルVで右に行くほど数字が小さくなります。ただし上の写真で一番右側にあるサークルはサークルXI(11)と呼ばれています。

フィンガルの竈の全形。

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このストーンサークルの特徴は、二重のサークルになっていることです。

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大きな円の内側に小さな円があります。ほぼ同心円です。

そのうちの一つをアップにして撮影。

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ずっしりと重そうな感じがする石です。
フィンガルとは、ヘブリディーズ諸島周辺の伝説の巨人の名前です。その巨人が煮炊きをした竈に譬えたんですね。いずれも4000年前に建造されたとみられています。
(続く)

第三回イギリス巨石めぐりの旅44(マクリ―・ムーアの巨石群2――石室ケルンと立石と鳥)

マクリ―・ムーアの巨石群で二番目に訪れたのが、石室付きのケルンでした。

前日ご紹介したストーンサークルXから500メートルほど南東に歩いた場所にあります。
その途中で、ちょっと甲高い声で小刻みに鳴く鳥が飛んでいるのに気づきます。
望遠で撮影。

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くちばしが長くて、先端が下に曲がっています。見たことがない鳥です。後で調べたらwhimbrel(ウィンブレル)という渡り鳥であることがわかりました。春から夏にかけてアイスランドやスカンジナビア半島で子育てをして、冬場はアフリカで過ごします。

やがて石室付きケルンに到着。

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今では、石室がどこにあるのかもわからないほど壊れています。

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この石室付きケルンから北北東に300メートルほど離れた高台に立石がポツンと立っているのが見えます。
それがこちらの写真。

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そしてよく見ると、その立石の上に先ほどの渡り鳥がちょこんと座っています。

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こっちを見て、といわんばかりの見事な立ち姿です。
後でこの立石がマクリ―・ムーアの巨石群の重要な位置を占めていることを知るのですが、それはその時に説明しましょう。
(続く)

第三回イギリス巨石めぐりの旅43(アラン島の巨石5――マクリ―・ムーアの巨石群)

アラン島最大の巨石群がある場所が、マクリ―・ムーアです。南北に分けた島のちょうど真ん中で西海岸寄りに位置しています。この場所は、環状ケルン、立石、そして石質や形が全く異なる6つのストーンサークルが密集して建造されているなど、巨石建造物の見本市のようです。

駐車場からムーアを歩いて行くと、最初に現れるのが、「サークルX」と名付けられた環状ケルンです。

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又の名をモス・ファーム・ロード・ストーンサークル。
直径21・8メートルのマウンドがあり、そのマウンドの縁に巨石のサークルが建造されています。

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今から4000年ほど前に建てられたとみられています。

巨石のそばにはゴースの花が咲いていました。

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(続く)

第三回イギリス巨石めぐりの旅42(アラン島の巨石4――先の尖った立石)

昨日紹介したケルンからアラン島の西海岸沿いに二キロほど北に進んだところにも、巨石遺構があります。

かなり目立つ立石なので、すぐにわかります。

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先端の尖った、鋭角なピラミッドのような巨石です。海の向こうに見える陸地はキンタイヤ―半島。アラン島とは非常に近いことがよくわかりますね。

この立石は羊の牧場のど真ん中にありますので、柵の中に入ってしばらく歩かないとそばまで行けません。

車から降りて牧場の中に入っていこうとしたら、すでに先客がいました。

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オスの雉です。草の中をしきりについばんで、何かを食べていました。

羊の落し物に気を付けながら立石のそばまで歩いて行くと、立石の隣に壊れた巨石遺構があることに気が付きます。

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鋭角な三角形の立石も横から見ると平たいことがわかりますね。ピラミッドというよりは、針金のようです。
そしてこの手前に倒れている巨石を見ると・・・

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倒れて割れたようにも見えます。あるいは別の用途に使われた巨石でしょうか。いずれにしても壊れているようなので、よくわかりませんでした。

最後に至近距離からこの立石を撮影。

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とんがりコーンのようでもあり、とても面白い形をしておりました。
(続く)

第三回イギリス巨石めぐりの旅41(アラン島の巨石2、3――二柱の列石とケルン)

ゴミ置き場の立石から1キロほど離れた牧草地の中にも立石が二つ並んで立っています。

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ただしここは私有地なので、中にずけずけと入っていくわけにはいきません。
仕方ないので望遠で撮影します。
向かって左手の立石。

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こちらは右手の立石。

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右のほうが左よりもノッポです。

アラン島には非常に多くの巨石遺構があるので、先を急ぎます。
島を横断して、西海岸へ。
そのころになると、予想通り雨が降りはじめます。このような状況で本当に途中から晴れるのでしょうか。

そして雨の中、探し出したのが、こちらのケルン(石塚)。
マウンドの周りに巨石が環状にめぐらされています。
ストーンサークルの一種とみることができます。

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4000年以上前に建造された石塚ではないかとみられています。
ちょっと丘を登って、ケルンの全体を撮影します。

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海を見渡せる丘の中腹に建造されたことがわかります。遠くに見える陸地が前日訪れたキンタイヤ―半島です。
(続く)

第三回イギリス巨石めぐりの旅40(アラン島の巨石1―ごみ置き場の立石)

エアではウェスタン・ハウス・ホテルに二連泊しました。この二連泊のうちに洗濯をしてしまおうというわけです。ちょっと費用が嵩みましたが、楽なのでホテルのランドリーに頼みます。すると、翌日の夕方には仕上がっているというわけです。で、ここを拠点にしてアラン島へ日帰り旅行です。

5月31日午前、エアから25キロほど離れたアルドロサンという港まで車で行き、そこからカー・フェリーでアラン島のブロディックへと向かいます。9時45分に出港したフェリーは10時40分ごろアラン島へ到着します。

だけど、この日は生憎の曇天。

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アラン島全体に雨雲が重く垂れこめ、今にも降ってきそうな気配です。
だけど、途中から晴れるのだと、いつもの声が言います。「心配しなくていい」
―――その言葉を信じましょう。

アラン島で最初に向かったのは、港から1キロほどのところにある、道路脇の立石です。
道端にありましたので、すぐに見つかりました。

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交通量が比較的多いので、注意して撮影します。
そして道の反対側から撮影すると・・・

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何と、大きなごみ箱が仲良く4つも並んでいました。
立石の脇がごみ収集所になっていたんですね。
確かに目立つ目印です。
古代の立石は21世紀になっても道標として大いに役立っています(笑)。
(続く)

第三回イギリス巨石めぐりの旅39(キンタイヤ―の3柱の列石)

昨日紹介した立石から10キロほど北に戻ったところに、キンタイヤ―半島の巨石群の中でも特に美しい三柱の列石があります。

地図に描かれている通り、森を越えたところから右に農道を入っていくと、丘の中腹に立石が3柱立っているのがすぐにわかりました。農作業の邪魔にならない場所に車を駐車して、立石が立つ丘へと歩いて行きます。

これがその列石です。

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やはりこの三柱の立石も、海に向かって立っています。

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遠くに見えるのは、主にユラ島です。
三本の立石がそれぞれユラ島の山や谷と対応しているのかなと思いました。

上の写真の左側の一本だけをアップにします。

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先端がちょうどユラ島の谷間にくるように撮影しましたが、何かの計測にも使えそうです。

なぜ三本なのか、ほかにもっと深い理由があるに違いありません。

そして、この三本の立石の延長線上にドルメンがあります。

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上の写真では、列石の直線を延ばしていった、右手の斜面の上のところにある黒い点の部分です。

反対側に回り込んで撮影すると・・・

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これがドルメンです。左側に列石が見えますが、ほぼ一直線上に並んでいるので一本しか写っていません。
この直線は、キンタイヤ―半島の西海岸線沿いにある他の立石群を指し示すラインであるとも考えられます。

そして後日、調べてわかったのですが、キンタイヤ―半島から見えるギガ島に3か所、ユラ島に7か所、アイラ島には30か所も、立石や列石、ストーンサークルといった巨石遺構があるんですね。仮にこの巨石遺構のある場所で夜間一斉に同時刻光通信をやったら、さぞ見物だったろうなと想像してしまいます。ユラ島と対応する3柱の列石の意味がその時、本当にわかるかもしれませんね。まあ、とにかく凄い巨石群であることは間違いありません。これらの巨石遺構はキンタイヤ―半島の西側にありますが、実はキンタイヤ―半島の東の先には、これまた巨石遺構で有名なアラン島があります。

翌日はそのアラン島に向かいます。その前に、この日の宿泊先へと急がないといけません。場所はエア。イギリスの詩人ロバート・バーンズゆかりの地です。キンタイヤ―半島の西海岸からエアまでは直線距離で70キロほどしかありませんが、実はリアス式海岸になっているため、グラスゴー経由で大回りしなければなりません。だからエアまで、実に250キロ。車で3時間半の道のりでした。
(続く)

第三回イギリス巨石めぐりの旅38(牛の糞と犬と巨石)

牧草地の中の巨石遺構を探す場合、障害となるものも結構多いです。
羊や牛の落し物などは当たり前。岩だと思って足を乗せたら、乾いた牛の糞だったなんてこともありました。
しかし、それよりも本当に怖いのは、実は牛さんです。
見知らぬ侵入者に対しては、闘牛場の牛のように前足で威嚇しながら襲ってきますからね。
昨日紹介した立石から3キロ離れた丘の中腹にも立石があることがわかっていたのですが、丘の麓の人に聞いたら、気性の荒い牛がいて自分も襲われたことがあるから危ないと言われて、断念しました。

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上の写真は昨日紹介した立石のそばにいた牛です。この牛もこちらを威嚇していましたが、その時は柵の向こう側だったので大丈夫でした。

牛のために断念した立石から約1キロ離れたところにある別の立石は、車で近くまで行けるので比較的安全でした。

ところが、このときは農場のワンちゃんに付きまとわれました。車を止めるや否や、私たちの方に一目散に走って来て吠え立てます。でもよく様子を見ると、構ってほしいみたいなんですね。つまり「遊んで、遊んで」と言って吠えているわけです。遊んであげたい気持ちもあったのですが、一度遊ぶとずっと付いて来そうだったので、「ダメダメ、忙しいから遊ばない」と言って、構わずに丘の上の立石の方に歩いて行きます。

それでもワンちゃんはずっと後を追ってきます。そのうち、乾いてボール状に硬くなった牛の糞を口で拾い上げると、その糞ボールをこちらにトスするように放り投げはじめました。つまりこのワンちゃんは、乾いてボール状になった牛の糞を「これで遊んで」とばかりに私に渡そうとしているわけです。いくら犬好きの私でも、牛の糞ボールを手で拾い上げて「取っておいで」と言って、投げるわけにもいきません。「ご免、それでは遊ばないから」とワンちゃんの誘いを断って、立石前の写真撮影に没頭します。

その時の立石の写真がこちらです。

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写真撮影の間もしばらくワンちゃんは構ってもらおうと私たちの周りを走り回っていましたが、相手にしてくれないとわかると、どこか別の場所へと走り去っていきました。

立石があるのは、このように見晴らしのいい丘の上です。

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手前にギガ島、奥にアイラ島とユラ島が見えます。ここも前日紹介した立石と同様、光通信の中継地であるように思いました。

近くで立石を見上げると、こんな感じです。

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やはり海に向かって傾いています。

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この立石もまたアイラ島の南を指し示しているようでした。
(続く)

第三回イギリス巨石めぐりの旅37(キンタイヤ―半島の立石群1)

ストロントイラーの立石群を見た後は、再びスコットランドの西海岸沿いを南下します。
途中、テンプルウッドのストーンサークルやバリミーノフの列石群、それにアフナブレックの岩絵があるキルマーティン渓谷を通りますが、3年前にすでに立ち寄ったところなので、今回は素通り。そのままキンタイヤ―半島へと向かいます。

キンタイヤ―半島は初めての訪問。1977年にポール・マッカートニー&ウイングスが“Mull of Kintyre(キンタイヤ―岬)”(邦題:『夢の旅人』)を発表したことにより、キンタイヤ―は世界的に知られるようになったとのことです。

その半島の西海岸にあるタイアローンという港町。ギア島への船が出る港です。

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手前に見えるのがギア島。その奥の島は、アイラ島とユラ島です。この場所からアイラ島とユラ島はくっついて見えますが、別々の島です。

そのそばの売店で地図を購入して、巨石群探し。

地図だけではわからなかったので、もう一軒、遺跡に近いお店に寄って詳しく道順を教えてもらいます。

そして、たどり着いたのが、こちらです。

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牛や羊が放牧された牧草地を15~20分ほど歩いてようやく見つけました。
上の写真の中央やや下に立石が見えています。

空にはカモメ・・・

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牧草地を海のほうに下って、立石と対面します。

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近くで見ると、結構存在感のある立石でした。

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海に向かって斜めに突き出ています。
右上手前に見えるのがギア島、その奥に見えるのがアイラ島とユラ島です。立石はアイラ島の南端を指し示しているようでした(ひとつ前の上の写真を参照)。
(続く)

第三回イギリス巨石めぐりの旅36(ストロントイラーの巨石群)

5月30日。フォート・ウィリアムを出発した私たちは、国道A82とA828を使ってスコットランドの西海岸沿いを南下します。

そして到着したのは、古くから漁業と交通の要所として知られるオーバン。
この近くにストーン・サークルと立石があるはずなので、まずは詳しい道順を聞くために街中のツアリスト・インフォメーションセンターに立ち寄ります。

ところが、インフォメーションセンターの人は数人いたのですが、誰一人としてストーン・サークルがあることすら知らないんですね。しかも間違って、まったく遠く離れたストーン・サークルを紹介する始末です。「そんなはずはない」と言って、私の持っている資料を見せると、ようやくインターネットで探してくれることになりました。

彼らがネット検索しているうちに、ふとセンターの壁に目をやると、そこに詳細な地図があることに気づきます。だいたいどの辺にあるかわかっていたので、自分でも探すことに。そうしたら、すぐにストーン・サークルと立石を地図上で見つけます。センターの人にそのことを告げて、その場所までの行き方を聞き出すことに成功しました。

彼らは「大したストーン・サークルでも立石でもないと思うけど・・・」と弁明しますが、確かに多くのイギリス人にとっては、伝説のアーサー王以降の歴史には興味はあっても、古代の巨石はそんなに興味をそそらないようです。オーバンの町から5キロほどのところにある巨石群の存在をインフォメーションセンターの人が知らないんですからね。ただの古代人の石ぐらいに思っているんでしょうか。あるいはそれほどたくさん転がっているので、よほどのものでないと関心を引かないのかもしれませんね。

教えてもらった道順に従って、田舎道を15分ほど運転すると、左手の道端に立石が見えてきました。車を止めて撮影します。

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堂々とした立石です。
そして近くには、小さなストーン・サークルもありました。

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確かにこれを見ると、すごいストーン・サークルとは言えませんが、それでも立派な環状列石です。

立石とストーン・サークルは、このように道路わきの牧草地に並んで鎮座しておりました。

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近くにはケルンのような巨石遺構も見受けられました。

こうした巨石遺構探しの寄り道をするおかげで、普通の旅行客では遭遇できないような田舎の美しい風景にも出会えることがよくあります。

こちらの風景もそう。

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甘いゴースの香りのする田舎道からネル湖を撮影しました。
手前に広がる山吹色の花がゴースです。
(続く)

第三回イギリス巨石めぐりの旅35(虹とフォート・ウィリアム)

無事、時間通りにルイス島の港ターバートに到着してフェリー乗り場でチェックイン。出航時間まで時間があったので、街中を歩いて時々ショッピングをします。

午後4時、フェリーは港を出港、スカイ島のウイグに着いたのは、午後5時40分です。
ここからが大変でした。というのも、この日(29日)に宿泊するのは、フォート・ウィリアムだったからです。
ウイグからフォート・ウィリアムまでは200キロ、約3時間の道のりです。

だからひたすら車を飛ばします。スカイ島を縦断し、カイル・オブ・ロハルシュへと渡る巨大な橋を渡り、スコットランドのメインランドへ。そのまま脇目も振らず、ネス湖方面へと向かいます。

そしていくつかの谷や山を越え、ふと空を見ると、出てました、お約束の虹が。

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この旅も最北のルイス島から折り返したことで、ほぼ旅の前半が終わったことになります。
だいたい一段落したころで虹が出ることになっているんですね。3年前もルイス島からウラプールに渡り、車でインバネス方面へ向かう途中、強烈な虹に出会っています。

しばし車を止めて、虹の写真撮影。隣に泊まったスポーツカーのカップルはプロの写真家とのことで、三脚を立てて虹の撮影をしておりました。

そして予定時間よりも早く(かなり飛ばしたからですが)、午後8時半にはフォート・ウィリアムにあるクラン・マクダフ・ホテル(マクダフ家のホテル)にチェックインすることができました。
(続く)

第三回イギリス巨石めぐりの旅34(ボスタの鉄器時代の家)

せっかくグレート・ベルネラ島まで足を伸ばしたので、この島の北西端近くのボスタにある鉄器時代の家(復元)を見に行きました。

そのときすでに午後1時半を過ぎていたので、フェリーの集合時間である午後3時15分まで1時間45分ほどしかありませんでした。私たちがボスタに滞在できるのは逆算すると15分ぐらいです。

ボスタに着いたので、車で鉄器時代の家があると思われるところまでできるだけ近づいて駐車します。もしそこから7分で遺跡までたどり着かなければ、遺跡を見るのは断念しなければなりません。

そこで走ります。砂地の上を走って、走って・・・5分ぐらい走ったでしょうか。
鉄器時代の家が見えてきました。
これがその家。

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日本でいうと、縄文時代の家みたいですね。

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もちろん本当はどのような家だったかはわからないのですが、当時手に入れることができたと思われる材料を使って復元したそうです。

中にも入れるようになっているので、中に入ります。

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中には説明員の方がいて、煙の臭いが充満しています。
何と家の中で火を焚いているんですね。
だけど通気や換気がいいので、煙で蒸せたりはしないようになっているとのことです。

時間があまりなかったので、質問もそこそこにして引き揚げます。

急いでいましたが、車に戻る途中で写真を一枚。

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とても青く透き通った海が眼前に開けておりました。
(続く)

第三回イギリス巨石めぐりの旅33(グレート・ベルネラの立石群)

おそらくルイス島に観光に来たほとんどの旅行者が立ち寄ることのない巨石遺構がターサチャンの立石群です。
しかし、その立ち姿はとても美しく、時間があればぜひ訪れてほしいストーン・モニュメントと言えるでしょう。

その立石群はグレート・ベルネラと呼ばれる離れ小島にあります。ルイス島とその小島を結ぶ橋を越えた左手の高台に聳え立っています。

これがそのターサチャンの立石群。

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現代に建造された橋と何千年も前に建造された立石が、なんとも言えない調和を保っているような感じがします。

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倒壊したような跡もありますが、立石は綺麗な弧を描いています。

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つまり本当はストーンサークルだったのではないかと思われるんですね。

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立石の根元の部分が小粒の岩で固められていることがわかりますね。

海に向かってこのように傾いている立石もあります。

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この立石群は、既に紹介したエイクモア・ストーンサークルとカラニッシュ1,2,3を結んだ延長線上にありますから、ルイス島の東海岸と西海岸を結ぶ主要基幹通信網のラインがこの離れ小島まで来ていることがわかるわけです。非常によくできていますね。
(続く)

第三回イギリス巨石めぐりの旅32(カラニッシュ7)

カラニッシュ4の後、7と5を見つけに反対側の丘を登って行きました。

最初に見つけたのは、カラニッシュ7。

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居住用に使ったと思われますが、いつの時代に造られたものかはわかっていません。

入り口から反対側が見えます。

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通気はよさそうですね。


さらにカラニッシュ5を探すために丘の上に登ります。
すると羊が群れになって不審者である私に突進してきます。

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上の写真の羊さんたちですね。私が何食わぬ顔をして写真を撮り続けていると、羊たちは元の場所へと戻って行きました。

丘の上から見回しても、結局カラニッシュ7しか見当たりません。

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カラニッシュ5はあきらめて、次の巨石を探すことにしました。
(続く)

第三回イギリス巨石めぐりの旅31(カラニッシュ4)

エイクモアのストーンサークルはカラニッシュ1からカラニッシュ2と3を見た方角の延長線上にあります。このラインはルイス島内の主要通信ラインとして、島の西と東を結ぶものではないかと私は見ています。

しかし、ルイス島の巨石群の中で、もっとも意義深いラインは、カラニッシュ1と今日ご紹介するストーンサークル「カラニッシュ4」を結んだラインではないかと思うんですね。カラニッシュ1と4を結んだラインこそ、カラニッシュ5と7を通り、海を越えてイングランド・ソーンボローの三つのヘンジを経てデヴィルズ・アローズの「3本の矢」まで続く、南北方向から35度傾いた南南東、北北西のラインだからです。もしそうでないなら、なぜデヴィルズ・アローズの三柱の列石とソーンボローの三つのヘンジの配置が35度傾いていたかを説明することができないんですね。この35度に、古代の巨石建造者たちは何らかの意味を与えた。綿密な測量の上で35度の傾きで巨石やヘンジを配置したとしか思えないわけです。

それではその重要なカラニッシュ4をご紹介しましょう。普通の旅行者はカラニッシュ1だけしか見ないでしょう。ちょっと巨石に興味のある人はカラニッシュ2と3に足を運ぶでしょう。3年前の私がそうでした。
そして本当にカラニッシュ巨石群の秘密を知りたい人は、カラニッシュ4まで見に行くことになるんですね。

これがカラニッシュ4です。

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5柱の立石がリング状に並んでいます。このほかに倒壊した立石が一つあります。昔は6つ以上の立石からなるストーンサークルであったことがわかります。

このストーンサークルから南西に少し離れたところに巨石が転がっています。

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この巨石とストーンサークルを結んだ線もきっと何かを示しているのだと思われます。

そして重要なのはこちら。

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ストーンサークルの巨石を二本並べた向こう側、湾を越えた向こうの丘の中腹に、前日に見たカラニッシュ1がくっきりと見えました。

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約3キロも離れた場所にあるカラニッシュ1の巨石群ですが、望遠で見ると一本一本の巨石がはっきり見えます。ということは、目がいい人ならどちら側からも手旗信号でも連絡が取り合える場所にあるということです。
つまり間違いなく、カラニッシュ1と4は連動して建造されたストーンサークルであることがわかるわけです。

3キロも離れた場所にあるわけですから、天体観測のために建造されたのではないことは想像がつきます。
ではなぜ、3キロ離れた場所に建造したかと言うと、光通信などで連絡を取り合うためであり、ある方角を示すためであると考えた方が説得力が出てきます。

一応、その方角を写しておきましょう。

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35度傾いたこのルイス島のラインは、580キロ離れたデヴィルズアローズまで続いているのです。
そしてさらに言えば、このライン上にはシモンバーン、ゴートストーンズ、ナインステイン・リッグ、バラ・ヒル、ヘアーステインズ、キネルの6基のストーンサークルがまるで道標か中継所のように配置されているんですね。

これらの巨石遺構は、かつてスコットランドに暮らしていた古代人が巨大な巨石の通信網を構築していたことを示しているのではないでしょうか。
(続く)

第三回イギリス巨石めぐりの旅30(エイクモアのストーンサークル)

28日は宿屋に戻ったのが午後11時ごろ。今日も一日、取材で駆けずり回りました。
夕暮れの風景を部屋のベランダから撮影します。

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それにしても、午後11時15分になってもまだこんなに明るいんですね、この北の島は。


さて、翌29日も快晴です。
この日はルイス島の他の巨石群を取材します。

最初に訪れたのは、エイクモアのストーンサークル。

ちょっと分かりずらいところにありますが、ちゃんと説明板も立っています。

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そしてこちらがそのストーンサークル・・・?

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ではなくて、誰かがふざけて地面に石を並べただけでした。
でも元々は、このように綺麗なストーンサークルだったと説明板にも書かれていました。

今ではこのありさま。

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ほとんどが倒れていて、辛うじて弧状に石が並んでいることがわかる程度です。

やはり丘の中腹の見晴らしのいい場所にあり、カラニッシュ巨石群と東の海岸線を結ぶ中継所だったように思われます。

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(続く)

第三回イギリス巨石めぐりの旅29(カラニッシュの黄昏)

食後休みもそこそこに車でカラニッシュへと急ぎます。
カラニッシュに到着したのは、28日の午後10時すぎ。ちょうど夕陽が丘の向こうに消えようとしているときでした。

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夕陽は1分ほどで完全に没しました。

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「誰(た)そ、彼は」――――人の顔も見分けづらくなった黄昏。

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そこに立つのは、巨人か巨石か。

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巨人族たちの黄昏の会議。

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中央の長老をローアングルでとらえます。

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最後は立ち去る時に振り返って撮影。

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時計を見たら午後10時半すぎ。30分の間に90枚ほど撮影した計算です。
その中から抜粋して7枚だけ紹介しました。
(続く)

第三回イギリス巨石めぐりの旅28(ルイス島の白夜)

カラニッシュの巨石群を見ていたら時間はあっという間に過ぎて、午後6時45分を過ぎていました。そろそろ宿屋にチェックインしないと向こうも心配しはじめる頃です。ルイス島最大の町ストーノウェイ郊外にあるゲストハウスへと急ぎます。

そのゲストハウスに到着したのは、午後7時半ごろ。旦那さんはスコットランドの人で、昔インバネスで肉屋さんをやっていたとか。奥様はルイス島出身だと話していました。今は旦那さんがトラクターを使った仕事をする一方でゲストハウスをやっているようです。

このゲストハウスの口コミ評価はものすごく高く、どんなところだろうと思っていたのですが、評価通り、素晴らしい部屋と素敵なご夫婦でした。

お腹がすいてきたので、ストーノウェイのスーパーに買い出しにいって、部屋のベランダで夕食を取ります。

そのベランダから見た風景です。

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こんなに日が高いのに、もう午後9時になっています。まさに白夜ですね。

東から北の空にかけて、ポコポコと変わった雲が出ていたので、撮影します。

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いわゆるレンズ雲です。結構上空は風が舞っているのかもしれませんね。

食事も終わって、あとは休むだけ・・・

・・・とはいかないところが、取材旅行です。

日が沈む前に、再びカラニッシュに戻っての撮影が待っておりました。
(続く)

第三回イギリス巨石めぐりの旅27(カラニッシュ3)

カラニッシュ2から2、300メートルしか離れていないカラニッシュ3と名付けられたストーンサークルです。

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羊が二頭いますね。羊が丘のストーンサークルといったところでしょうか。

このストーンサークルの特徴は、二重のサークルになっていること。

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内側に4つ、外側に8つの立石が楕円形状に並んでいます。

そして当然、ここからもカラニッシュ1を見ることができます。

そのカラニッシュ1の方角を見ると・・・

DSC_0797-1.jpg

雲間から光のカーテンが降りてきていました。
(続く)

第三回イギリス巨石めぐりの旅26(カラニッシュ2)

カラニッシュ・ストーン・サークル(別名:カラニッシュ1)の面白いところは、その巨石の配列だけではありません。1~1・2キロほど離れた場所に、二つもストーン・サークルがあるんですね。つまり地域全体が、巨大なストーン・サークルの複合施設になっているわけです。

そのカラニッシュ2と呼ばれているストーン・サークルです。

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今現在立っているのは5本ですが、かつてはほかに2本立っていました。その2本は、今は地面に倒れたままになっています。

立っている5本のうちの一本はこんなに尖っています。上の写真の真ん中の石ですね。

DSC_0764-1_20130711153946.jpg

ストーンサークルなどの巨石遺構では通常、先端の尖った石は日時計として使われたのではないかと思っています。そのほうが正確に時間がわかりますからね。

5本のうちの2本の巨石の間から、昨日ご紹介したカラニッシュのストーン・サークルが丘の上に見えます。

DSC_0755-1.jpg

そして反対側を振り向くと、2、300メートル離れた場所にカラニッシュ3と呼ばれるストーン・サークルが見えます。

DSC_0757-1.jpg

ということは、それぞれのストーン・サークルの間で何らかの連絡を取り合っていたことは間違いないことなんですね。それは単純に事務連絡であったかもしれないし、急を告げる緊急連絡であったかもしれません。あるいは何か同時に進行する儀式のようなものであったかもしれないわけです。

さらに面白いのは、カラニッシュ1,2,3のストーン・サークルが並ぶ方角が、南東―北西ラインであることです。そのラインを延長すると、スコットランド・アバディーンの巨石群に至ります。また、カラニッシュ1と4,7,5.9を結ぶと、南北線から35度傾いた、あのデビルズ・アローズ(悪魔の矢)の3柱の立石とソーンボローの3つのヘンジを結んだラインと一致するんですね。カラニッシュの巨石群は20以上あるのですが、それらも大体、この南南東35度の帯状のライン上に位置されているのも偶然ではありえません。悪魔の矢から延びた35度傾いた直線は間違いなく、580キロ離れた、このカラニッシュの巨石群を示していたと思われます。

以上がムー5月号に書いた内容の抜粋です。

で、次の写真はこちら。

DSC_0723-1_20130711153940.jpg

昨日紹介し忘れた、カラニッシュ・ストーン・サークル(カラニッシュ1)のそばで草を食べていた黒ウサギちゃんです。
(続く)

第三回イギリス巨石めぐりの旅25(カラニッシュのストーンサークル)

ハリス島を後にしてルイス島へ向かったときは、すでに午後4時を過ぎていました。
だけどまだまだ巨石探索は続きます。まずはルイス島、というよりもヨーロッパでも最大級の巨石群があるカラニッシュへ。

売店が閉まる前にカラニッシュのインフォメーションセンターで巨石の資料を購入、センターの人からルイス島にある他の巨石遺構の場所について詳しく聞き出します。

そしてセンターの裏手の丘の上にそびえるストーンサークルの巨石群まで歩いて行って、写真撮影タイム。

カラニッシュ・ストーン・サークルの全体像はこんな感じです。

DSC_0624-1_20130710162045.jpg

三年前に訪れた時の記憶がよみがえってきます。
中央に一際高い立石がそびえ、その周りをストーンサークルが囲んでいます。この巨石遺構がユニークなのは、そのストーンサークルから南と東と西にそれぞれ列石が延びていることです。さらに北側には二列の列石が他の3本の列石よりも長~く連なっています。上の写真は南方向から撮影したもので、中央の立石とストーンサークル、それに東西南それぞれに延びている列石が写っています。

逆光ですが、東から写すとこうなります。

DSC_0644-1.jpg

東の列石の一部と中央の立石とストーンサークルが写っています。

青空と雲の感じがよいのでもう一枚。

DSC_0651-1.jpg

次の写真は北に続いている2本の列石。西側から北に向かって撮っています。

DSC_0667-1.jpg


列石と列石の間は通路のような通り道になっています。

最後は西から順光で中央の立石とストーンサークルを撮影。

DSC_0697-1.jpg

まるで中央の長老の周りに補佐たちが集まり、会議をしているようですね。

それにしても実にユニークなストーンサークルの複合巨石遺構です。空から見ると、人間の形を表しているようにも見えます。もちろん天体観測等に使われたと思われますが、この形自体にも何か大きな意味が込められているように思われました。
(続く)

第三回イギリス巨石めぐりの旅24(ミスター・ハリス・ツイード)

巨石の次はハリス・ツイードです。先ほどのスーパーでハリスツイードのお店がある場所を聞いていましたから、まずはそこに向かいます。

ところがその場所に行ったはいいのですが、お店らしいお店がありません。たまたま庭に出ていた人に聞くと、「あの民家で買えるよ」と教えてくれます。その民家のそばまで行くと、確かにツイードの工房があります。御用の方は呼び鈴を押してくれと書いてあったので、呼び鈴を押すと民家から人のよさそうな、年輩のおじさんが出てきました。聞くと、この工房のオーナーです。私たちが日本から来たと告げると、昨年は日本のテレビ局から二回取材を受けたと言います。そういえば、日本のBS放送で見たハリス島の番組に出てきた覚えがあります。後で地元の人に聞いたら「ミスター・ハリス・ツイード」と呼ばれているとか。

ただし、ここではツイードの反物を売っているだけです。反物を買うのが目的ではなかったので、このオーナーが卸しているハリス島のお店を三つ紹介してもらって、そこでツイードのジャケットを買うことにしました。何しろ、昨年出版された『正統竹内文書の日本史「超」アンダーグラウンド』の撮影では、ジャケットがなくて撮影当日に買う羽目に陥ったことがありました(汗)。だからこの旅の目的の一つにハリス・ツイードのジャケットを買うという項目が追加されたんですね(笑)。

ここのオーナーはとても気さくな方で、帰り際にツイードを織るところを見せてくれました。

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この後、オーナーが紹介してくれた三店すべてに出向いて、無事ハリス・ツイードのジャケットやセーターを手に入れました。地元で作った本物の手織りのジャケットは、結構ずっしりと重たいです。この重たさもハリス・ツイードの特徴なんですね。今度、冬場に本の撮影があるときは、このジャケットを着ることにしましょう。
(続く)

第三回イギリス巨石めぐりの旅23(ハリス島のもう一つの立石)

ハリス島の地図を見ると、海のそばにもう一つスタンディングストーン(立石)があることになっているのですが、どうやら見落としてしまったようです。そこで近くのスーパーに立ち寄って詳しい地図を購入、店のご主人にその場所への行き方を聞きます。同時にハリスツイードを売っている店への行き方も教えてもらいました。

今しがた来た道を引き返して、まず二つ目のスタンディングストーン探し。地図に記された場所に向かって、なるべく車で近づきます。車道は行き止まりになったので、次は徒歩。

ところが、丘の上に登って360度見渡しても、それらしき立石がありません。勘を頼りに歩くこと10分。フェンスを越えた岩場の向こうに、ようやくスタンディングストーンを見つけました。

DSC_0584-1.jpg

中央やや右寄りの場所に写っています。

近づいてみると・・・

DSC_0596-1.jpg

海に向かって突き出した石の剣のようなデザインになっていました。

前日紹介した立石とは4キロほどしか離れていませんから、十分に光通信が可能な場所であることがわかります。この場所自体、岬になっており、光通信の中継所であったことはほぼ間違いないと思われます。

見上げるとこんな感じです。

DSC_0602-1.jpg

巨大な石柱に見えますが、実は2・5メートルほどの立石でした。
(続く)

第三回イギリス巨石めぐりの旅22(ハリス島・スカリスタの立石)

スカイ島のウイグを午前9時40分に就航したフェリーは午前11時20分ごろハリス島のタルバートに到着します。

ハリス島といってもルイス島と地続きなので本当は島ではないのですが、ルイス島の西の端にある土地をハリス島と呼んでいます。

そしてハリス島といえばハリス・ツイードですが、3年前はハリス島とハリス・ツイードが結びつかず、港に着いたらすぐにルイス島に向かってしまい、ツイードを買うこともハリス島を見学することもなく、通り過ぎてしまいました。今回はその反省を踏まえて、ハリス島見学とツイードのショッピングに時間をかけることにしました。

タルバートの港に着くと、大半の車は東のルイス島に向かいます。西のハリス島に向かうのは、少数派です。

すいている道を快適に進んでいくと、道端に変わった石を見つけます。

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マーブル(大理石)のような模様の立石で、丸い穴もあけられています。地図にも印がないし、何の説明もありませんから、最近立てられた立石なのかも、昔からある立石なのかもわかりません。ただ、このマーブルのような石はこの島ではよく見られると何かの冊子に書いてありました。

結論は出ないまま、ハリス島を時計の反対周りに移動します。
西側の海に出ます。

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ちょっと風があって、波が荒かったですが、素晴らしい眺め。

さらに地図とにらめっこしながら海岸線を走っていくと、今度こそ正真正銘のスタンディング・ストーンを見つけます。

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海に向かって立っています。

近づくと・・・

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この立石が複合遺跡の一部であることがわかります。

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「スカリスタ(あるいはスカースタ)のスタンディングストーン」と地図には書かれておりました。
(続く)

第三回イギリス巨石めぐりの旅21(スカイ島の奇岩)

スカイ島は山があって起伏が激しく、しかも奇岩も多いので、風光明媚な島です。三年前はスコットランド牛の写真を紹介しましたが、今回は奇岩のある風景です。

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遠くに鬼の角のように尖った岩が見えます。
ちょうど日が当たるところだったので、望遠で拡大して撮影。

DSC_0547-1.jpg

尖がり帽子みたいですね。

この日は翌日ウイグの港からフェリーに乗るので、車で港から30分ほどのホテルに滞在しました。
そこからの景色も素晴らしかったです。

翌28日はフェリーの集合時間に間に合わせるために朝食抜きでホテルを出発します。
山を一つ越さなくてはならないので、くねくねした山道を進みます。
そして峠を越えた時に振り替えると、このような風景が広がっておりました。

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右下に写っているのが道路です。
今度は一気に山を下ります。
その下った先に見えてきたのが、ウイグの港。

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私たちはこの港からフェリーに乗って、ヘブリディーズ諸島のハリス島に向かいました。
(続く)

第三回イギリス巨石めぐりの旅20(スカイ島で見つけた森の中のストーンサークル)

アヴィモアを後にした私たちは、北上してネス湖で有名なインヴァネスを通過。そこからスコットランドの西海岸にあるカイル・オブ・ロハルシュに向かいました。そこからスカイ島にわたるためです。

西海岸はリアス式海岸になっていますから、入り江が奥深くまで陸に食い込んでいます。

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三年前、スカイ島にはマレイグからフェリーで渡りましたが、今回はカイル・オブ・ロハルシュとスカイ島を結ぶ大きな架け橋を使います。橋から見る風景は結構絶景でした。

そのスカイ島ですが、実はめぼしいストーンサークルはありません。そこでのんびりとこの日宿泊する予定の島の北にあるスタフィンという場所を目指して運転していたのですが、途中で骨董品屋さんが目に留まったので、ちょっと立ち寄ることにしました。

その骨董品屋さんのご主人と話をしているときに、あまり期待しないでスカイ島にストーンサークルがあるかどうか聞いてみたんですね。そうしたら、そのご主人は「とっておきのがある」と言うんですね。ほとんどの人が気づかないそうですが、森の中に美しいストーンサークルがあることを教えてくれました。詳しく道を聞いて、たどり着いたのが、この森の中にたたずむストーンサークルです。

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森の中の少しだけ開けた場所に、木漏れ日を浴びながら立っていました。

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苔生した感じがとてもいいですね。
ちょっと得した気持ちになりました。
(続く)

第三回イギリス巨石めぐりの旅19(町中のストーンサークル)

デルフォーのストーンサークルの次は、アヴィモアの街中にあるストーンサークルです。
4キロほど来た道を戻ることになりますが、次の目的地であるスカイ島はその先にあります。

宿泊していたローワン・ツリー・カントリー・ホテルの前を通り過ぎて、アヴィモアの街中へ。

ストーンサークルは町の消防署のところを右折したすぐ先にありました。

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二重のストーンサークルになっています。説明板を読むと、さらに内側にストーンサークルがあるようですが、それは今は埋められて見えなくなっていると書かれていました。

今では大きな木もサークルの隙間から生えています。

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本当に町の住宅地の真ん中にあります。

だから外側のサークルの石が庭先にあったりするんですね。

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もともとはどのような形に配置されていたのでしょうか。3重サークル、4重サークル?
町中にこれだけ残されていただけでも幸運であったと解釈しましょう。
(続く)

第三回イギリス巨石めぐりの旅18(デルフォーの「リング・ケルン」)

26日の後半は見つけるべき巨石遺構が二つほど見つけられず仕舞でしたが、27日は再び順調な巨石探索の旅となりました。

アヴィモア周辺には、街中に一つ、それから6キロ離れた場所にもう一つの計二つのストーンサークルがあります。
ホテルの女主人にその二つの位置をインターネットで調べてもらい、まずは6キロ離れた場所にあるデルフォーの「リング・ケルン」というストーンサークルを目指しました。

高速の下を潜り抜けて反対側に行かなければならない点が大変でしたが、ほどなくスデルフォーに到着します。見晴らしのいい草原(農場の牧草地)にあるストーンサークルです。

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二重のリングになっていますね。この時も写真撮影の後半から見事に晴れてくれました。

そして外側のリングから少し離れたところにスタンディングストーン(立石)が立っています。

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リングの中央からこの立石を見ると、冬至の日に夕陽がすぐ左わきを沈んで行くのが見えるそうです。
ストーンサークルは古代人の暦(カレンダー)であり、天体観測所であり、道標であり、日時計でもあったことが、この巨石遺構からもうかがえます。

近くには倒壊したドルメンも残っていました。

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この辺り一帯が巨大複合巨石施設であったことは間違いないように思いました。
(続く)

第三回イギリス巨石めぐりの旅17(アヴィモアへ)

まったく下調べなしに巡り合えるストーンサークルがあるかと思えば、入念に地図で確認したのに巡り合えないストーンサークルもあります。

昨日紹介した路傍のストーンサークル「アードブレア」を見た後、ブレアゴウリーのインフォメーションセンターに立ち寄って、詳細な地図を購入。センターの人に詳しくストーンサークルやスタンディングストーンへの行き方を聞きます。

最初の立石はうまく見つかりました。

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道路のそばの牧草地に静かに立っています。石垣からちょっと離れたところにある石がそうです。

こちらがそのアップ。

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と、ここまではよかったのですが、この後の森の中にあるはずのストーンサークルはハイカーにたずねたり、あちらこちらを歩き回ったりしたのですが、とうとう見つからず仕舞。

さらには簡単に見つかると思っていたスピタル・オブ・グレンシーのストーンサークルも見つかりません。
まあ、こんな日もあるのでしょう。
これ以上、時間を使うこともできなかったので、26日の宿泊地であるアヴィモアへと向かいました。

ローワン・ツリー・カントリー・ホテルという田舎の気さくに泊まれるホテルでした。

IMGP0472-1.jpg

(続く)

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